職場の人間関係にほとほと疲れ果てていないだろうか?
人それぞれ、性格も考え方も価値観も違う。
皆に合わせて「八方美人」に振る舞うと、自分に嘘をつくことになり、ストレスが溜まる一方だ。
その点では、私は血液型がB型でよかったと思う。
好き嫌いが激しく、敵をつくるので「プラスマイナスゼロ」ではあるが。
50歳前後の中間管理職は、上からの圧力に加え、部下とのコミュニケーションにも気を遣う。
扱いに困る年上の部下もいるだろう。
世代は関係なく、ワークライフバランスの良き時代に権利意識の強い者もいる。
でも、昇進するためには「部下をまとめて成果をあげる」ことが必須である。
アラフィフ世代は、人にもよるが「今ならパワハラと言われる厳しい指導」を受けてきた。
でも、今のご時世、同じ事をすると一発でレッドカード!だ。
パワハラを訴えられた時点で、昇進は望めない。
経験上、まじめではあるが、あまりにも「杓子定規」でバランス感覚がなく、自分の物差しで他人を見る。
このような者は、パワハラで訴えられないよう十分注意することだ。
もちろん、セクハラも一発でアウト。
セクハラは相手の受け取り方次第で大きく変わる。
嫌われていたら、些細なことでもやられる。
今は嫌われていないくても、嫌われた時点でアウトになる。
過去に、フレンドリーに言ったことでも、蒸し返して訴えられる。
「人の悪口を言わない」のと同じだ。
いつ敵になるかもわからない。
普段から、どんな相手であっても紳士的に接することだ。
さて、年上の部下は、同じように厳しく指導されてきた世代である。
それでもできない者は仕方がない。
今更指導しても、やる意思も能力もない。
経験上、神経の図太い者が多く、深く関わると損をする。
やれることをやってもらうのが、ストレスを溜めない秘訣だ。
むやみに敵を作ることは、「百害あって一利なし」である。
若手はどうか?
人間的にも能力的にも優秀な若手はたくさんいる。
それでも、昔自分がやられたような手法で若手を指導してはいけない。
仕事の進め方自体が、変わっているのだから。
昔の話もしてはいけない。
昔の「苦労話」や「武勇伝」、「自慢話」など誰も聞かないし、聞きたくもない。
仕事にまつわる自身の「座右の銘」も同じだ。
酒席で「肴(あて)」にされるのが関の山だ。
さらにプラスして「あなたのためを思って」というフレーズも禁句である。
巷で、それを言う者は「自分のために言っている」と流布されているからだ。
確かに、自分の保身のために言っている人もいるかもしれない。
松下幸之助は、「物をつくる前にまず人をつくる」という言葉を残している。
自分のことしか考えていない輩が多い中で、人材育成に力を注いでいる人もいるだろう。
愛情を持って厳しく育てようと思っている人にとって、「自分のためにでしょ!」と言われれば、これほどガッカリすることはない。
だから、「あなたのためを思って」のフレーズは使用しないことだ。
時代は流れている。
昔のような泥臭いことを言っても意味がない。
合理化・効率化でワークライフバランスを実践するなかで、昔流の仕事の進め方は、時代の流れに逆行する愚行でかしかない。
部下ができていないところは、気付いた自分がやればいい。
仕事はもちろん、雑務であっても。
上になるまでは、小言めいたことを命令してはいけない。
中間管理職の人は、今でも上からパワハラめいたことを受けているだろう。
それを訴えたら、完膚なきまでに揉み消され、ブーメランで自分に帰ってくる。
それと同じ事をしたら、パワハラで訴えられ、昇進の道は閉ざされる。
アンフェアな仕打ちを受け、理不尽だと思っている人は、世の中にたくさんいる。
それでも時代の変化に適応していかなければならない。
自ら闘う必要はない。
そんなことに時間と労力を使っても、得るものは何もない。
それは、お天道様におまかせしよう。
時代の変化に適応しろ!
時代の変化に適応した人間関係を構築しましょう。
決して無理せずに!