エンゼルスの大谷翔平選手が米大リーグのMVPに輝いた。
明るい話題が少なかった令和3年、日本だけでなく世界中の人々に感動を与えてくれた。
「二刀流」での大活躍もさることながら、奢らず、偉ぶらず、紳士的な性格が素晴らしい。
「国民栄誉賞」を辞退するところも、謙虚で貪欲でない証拠だ。
来季以降も、ますますの活躍を期待したい。
さて、大谷翔平選手のMVPは当然の結果であるが、誰かと競っているものは、スポーツであれ、各試験であれ、結果が付きまとう。
「チャンスは前髪を摑め」という諺があるが、まさしくそのとおりだなと思う経験は何度もある。
チャンスの女神には前髪しかないので、通り過ぎれば、後ろ髪がないので掴むことができない。
学生時代の入試や部活動の試合、社会人になってからの資格や昇進等の試験など、掴みそこねたものは山ほどある。
先日、釣りをしていてド本命の魚をバラしたときに、思わず「逃がした魚は大きい」と口にしたが、趣味のことなら笑って言える。
だが、生活に直結するものや、人生を左右するような競争では、笑ってすまされないどころか、後々後悔することにもなる。
あの時に勝って(受かって)いれば・・・と。
衆院選やオリンピックのように、次の闘いが4年後(解散総選挙があれば変わる)であれば、この悔しさは計り知れないものだろう。
次のチャンス(リベンジの機会)まで長すぎて、モチベーションを維持することが難しいはずだ。
オリンピックで予想以上の結果を出してメダルを獲得した人は、後で「楽しめた」と言える。
一方で、周りから「メダル確実」と期待をかけられていたり、「金しかない」と思って臨んでいる人は、楽しむことなんてできないはずだ。
競争相手に加えて、「自分との闘い」が重くのしかかる。
これほど過酷な闘いではないにしても、毎年ある試合や試験においても、「チャンスをキッチリ決める」ことが大切だ。
決められなければ、翌年も同じ労力と時間を費やすことになる。
負けたことをいつまでも引きずり、宿題が残っているようなモヤモヤした気持ちで日々を送ることにもなる。
「それほど深刻になることはない」と言われるかもしれないが、次回「闘う土俵」に上がれる保証なんてどこにもない。
チャンスは、早々巡っては来ないのだ。
チャンスをものにできなかった時は、「一生懸命にやらなかった(なれなかった)」自分自身に後悔することになる。
「努力は裏切らない」ことを信じ、ストイックにやるべきことをやって巡ってきたチャンスをキッチリ決めよう!
巡ってきたチャンスを確実にものにする!
楽しむためには、ストイックに努力するときが必要です。
アンフェアなこともありますが、やるだけやってチャンスを確実にものにしましょう!
大谷翔平選手のように、MVP獲得を「誰からも祝福されること」が理想ですね。