仕事編

事件は会議室で起きている!

織田裕二さん主演の「踊る大捜査線」シリーズ。

ドラマも映画も面白かった。

踊る大捜査線THE MOVIE(1998年)の中で、青島刑事(織田裕二)の名ゼリフ「事件は会議室で起きてんじゃない」と言うのがある。

確かに事件は現場で起きている。

しかし、事件は会議室でも起きている

映画の中では、事件や突発事態が発生すれば、現場と合わせて庁舎内に○○捜査本部が設置され、そこでまさに事件のような罵りあいが繰り広げられている。

役所や一般の会社でも、トラブルや突発事態があれば会議室に役員が招集され、ここで同じような光景が見られる。

さて、こんな場合に上からの評価が得られるのは、現場か、それとも会議室か。

重大事件や未曾有の災害現場などでは、現場は危険と隣り合わせで、一番きついことは明らかである。

会議室も情報が錯綜し、こちらも現場同様、きつい仕事にはなるが。

ただ、幹部役員から評価が得られるのは、現場の方だ。

会議室では、幹部役員それぞれが色んな確度から「状況はどうなっている」、「どのように対処する?」等と矢継ぎ早に質問を浴びせてくる。

同じ質問を何回も受け、それぞれに説明しなければならない。

まだ、何も把握していないことまでも。

中間管理職以下の部下にとって、これほど居心地が悪く、胃の痛むところはない。

ここで、きちんと対応し、現場を指揮できれば評価もされるだろう。

だが、そんな荒れた現場の状況報告や現場指揮などを完璧にこなすことは、土台無理な話だ。

それは、情報集約に時間がかかるほか、幹部役員の間でも意見が対立し、どれが正解かもわからないからだ。

そんなあたふたしたところ見て、上司は「こいつはできない」と烙印を押す。

一方で、現場では無事解決に導いたり、ファインプレーの対処をしたら、手を叩いて労いの声をかけてくれる。

よっぽどのヘマをしない限り、評価が上がることはあっても、下げられることはない。

要するに現場第一主義に徹することが出世の近道なのだ。

危険を伴い、ハードな仕事になっても、現場はやりがいもある。

そんな中で、それを知ってか知らずか、いつまでたっても(幹部になっても)現場に行く者がいる。

本来ならば、会議室で幹部役員に状況を説明し、指揮をとるべきポストであるにかかわらず、現場に行く者が。

本人にとっては、自ら現場に行き、ハードな仕事をしていると思っているだろうが、会議室における上司への報告や指揮から逃げていることに気付いていない。

自分の役割も理解せず、会議室で起こりうる事件から敵前逃亡しているのだ。

しかし、幹部役員の中には、こんな者を「現場に率先して行って、よくやるやつだ」と評価するレベルの低い者がいる。

だから、勘違いするバカがいるのだ。

中間管理職以下の幹部にとって、会議室ほどしんどいところはない。

まさに、事件は会議室で起きるからだ。

結論を言えば、出世したいのなら、現場第一主義に徹することだ。

会議室で仕事をすべきポストでありながら、現場に行くことは逃げているのだが、そんなやつが出世する。

事件は会議室で起きている!

踊る大捜査線は、会議室での事件が誇張されているように見えるが、実際そのような光景が見られるそうだ。

やっぱり、逃げるは恥だが役に立つ

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