朝起きて庭に出ると、朝顔が咲いている。
四国地方も梅雨が明け、一気に真夏になった。
朝から暑い。
誰かと話す第一声は、「暑いね」。
少し大人になったのか、極力ネガティブな言葉や文句は口にしないようにしている。
それでも、暑いものは暑い。
「いや、ちょうどいいよ」
「夏だからね」
そう返せば、少し変わった人だと思われるかもしれない。
中には、暑さが丁度いい人もいる。
暑い夏が大好きな人もいる。
正解は一つではない。
私は鰻が大好物だ。
だからといって、みんなが好きなわけではない。
食べ物なら、それが当たり前だと分かるのに、仕事や考え方になると、なぜか「正解は一つ」になってしまう。
だから衝突する。
人それぞれ。
合わせる必要もないし、押しつける必要もない。
そう考えると、ネガティブな言葉や愚痴に無理に共感する必要もない。
とはいえ、多くの人は「分かるよ」と言ってほしいもの。
だから、「人それぞれだからね」と返すと、猛暑が酷暑になるくらい怒られることになる。
優しい人ほど、相手に共感しようとする。
それは、とても素敵なことだ。
でも、ここで一つだけ忘れてはいけないことがある。
あなたは、自分自身に共感しているだろうか。
誰かのためを思い、本当はやりたくないことを、自分の心に耳を傾けずに引き受けてしまう。
そんな時は、なぜか物事がうまくいかない。
まずは、自分に共感すること。
それができて初めて、心から人にも優しくなれる。
何一つ文句を言わずに咲いている朝顔。
素晴らしい。
私は……。
朝顔の写真を撮って、すぐに部屋へ戻り、エアコンをつけた。

今の自分にふさわしいか: これからの人生を整える小さな問い



