一年ぶりに生まれ故郷の「広島」に渡りました。
広島は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。
広島については、以前ブログに載せた「島への移住メリット・デメリット」をご覧いただけると幸いです。
久しぶりに「島に帰る」のは、子供の頃の遠足と大人になって旅行するときのワクワク感に、ちょっぴり哀愁が漂う気分です。
丸亀港から広島に渡るフェリー⛴です。

フェリーに車を載せる場合、前日までに予約が必要ですが、制限の8台に達していなかったので何とか大丈夫でした。
ここから約45分の船旅です。
島なら「島民ことは全てわかる」とよく言われますが、少ない乗船者に知り合いは見当たりません。
車も6台ありましたが、おそらく本土の会社の人の車でしょう。
秋晴れで天気も良く、船上から見る景色も最高!

仕事等で「別の景色が見たい」と言う人がいますが、そんなものはどうでもいい。
それでも別の景色が見たいのならば、のぞみ🚄ではなく、鈍行列車でゆっくり見た方が、人間的に大きくなるような気がします。
昔から広島行きのフェリーに売店はありません。
瀬戸大橋が開通する前にあった宇高連絡船や、小豆島行きのフェリーにあった「うどん販売」があれば、間違いなく食べるでしょう。
列車でもそうですが、乗り物に乗ると「何か食べたくなる」のは私だけでしょうか。
広島の江の浦港が間近に見えてきました。

広島に到着です。

約一年ぶりです。
広島は「石の島」で、昔は採石業が盛んでした。
島のところどころに、「いろは石」が設置されています。

一年ぶりなので、「何もない」ことに変わりはありません。
変わりなくあるのは、きれいな景色とおいしい空気かな。
島に渡った目的の一つに、「空き家対策」があります。
前回のブログ(空き家対策を真剣に!)で書いたとおり、空き家を放っておくと、いろいろと弊害が出てきます。
昨年、約10年ぶりに島に渡って、屋敷周りの木の伐採と草刈りをしたのですが、一年経ってどうなっているのでしょうか。

ガ~ン!

せっかくの「石垣」が草木に覆われています。

家の横の道路にまで、草木がはみ出しています。
家に通じるところにも「草・草・草」
ノコギリとカマを持ってきましたが、やはり草刈り機がほしいところです。
車が大きければ、持っていけるのですが…。
(誰か「草刈り機」を貸しておくれ〜)
この家の周辺も、方角でいうと南・北・西には誰も住んでいないので、木が生い茂り、草がボーボーです。
東方は屋敷前の畑に野菜が植わっているので、誰かが住んでいるようです。
さてさて、一年で元通りになってしまった草木をやっつけるとするか。

いやいや、これは大変でござる…。
1時間もすると「汗だく」になります。
10月の秋晴れで気持ちいい天気なのですが、「なんでこんなに暑いの」というくらい暑い!
家の中に入っても、電気と水道を止めているので、ゆっくり休むこともできません。
誰かが移住して住んでくれれば、家も庭もキレイになるのに…。
暑さと日頃の運動不足で、一時間で「ゼーゼー」言い出しました。
休憩タイムとします。
しかし、この草木をどこに捨てればいいのやら…。
昔はこれを集めて畑で焼いていました。
畑で採れたサツマイモを「焼き芋」にして食べた記憶があります。
味は覚えていないけれど、今食べたら感動するだろうなぁ。
休憩がてら、「島を一周」することにしました。

昨年島に渡ったときに、昔あった数軒の商店は全て閉まっていました。
要するに、島に渡る際には「食べ物」を持っていかなければならないということです。
でも、一年も経つと、どこかに新しい店ができているかも!
そんなこと、あるわけありません。
瀬戸芸(瀬戸内国際芸術祭)に「広島」も仲間入りさせてもらえれば、そんな夢のような話もあるかもしれませんが。
ちなみに、3年に一度の瀬戸芸は、来年(2022年)第5回目が開催される予定です。
島をぐるりとドライブしていると、出会うのは
猫、猫、どこかのおばあちゃん、猫、釣り人、猫・・・
猫のほうが多いやん!(って感じ)。
そうこうしていると、こちらを睨みつける大きな物体が。
イノシシだ!
島の同級生から「イノシシが暴れている!」とは聞いていましたが、白昼堂々何してますねん!
我が家の周りでも悪さしているので、イノシシを見てもビックリはしませんが、デカいやつが微動だにせずこちら(マイカー)を睨みつけているのは、ちょっとビビります。
話のネタに携帯写真を撮ろうとしたら、山に逃げていきました。
(恥ずかしかったのか?)
さらに、車を走らせると今度は「ウリ坊」に遭遇。
ちっちゃいからカワイイ・・・何て思うことはありません。
すぐにデカくなって悪さするんだから。
幼虫からきれいな蝶になるのとは違います。
さてと、海を見に行こう!
フェリーが最初に着く「江の浦」の海岸は、「遠浅」で砂浜もキレイなのですが、この時間「満潮」でした。

到着したのは、「市井」という集落にある砂浜です。

泳げるような暑さですが、「海水温」はちょっと冷たい。
でも、海パンがあれば泳げたかもしれません。
何十年も泳いでいないので、イノシシと競争したら負けるかも。
このキレイな砂浜でちょっと早いけれど、お昼ごはんを食べることにしました。
弁当だ!

梅干し入りのおにぎり!
(うま~い!)
玉子焼きをぱくり!
(サイコー!)
続いて唐揚げ!
(たまら~ん!)
海老フライをぱくり!
(言葉に、できない♪ ラララ・ラララ)
三ツ星レストランで食べたことはありませんが、間違いなく、このロケーションの中で食べる手作り弁当の方が数段おいしいでしょう。
小学生の頃、本土から来た釣り人がビール片手に弁当を食べているを見た記憶がありますが、さぞかし美味かっただろうな。
さすがにビールは飲めないけれど、おいしい弁当を食べて大満足♪です。
草刈りの続きはしたくない気分ですが、元気が充電されました。
その前に、海を見ながら昼寝だ!

本土なら、退屈な時間はゴルフの練習をしたり、パチスロをしたり。
島には娯楽施設がないから、退屈すぎて住むのは無理だなと思っていました。
でも、実際こうしていると、何もせずに海をボーッと眺めるこの一時の方が、心が満たされることに気付かされます。
潮の香りと優しい海風が漂い、波の音がリズムよく奏でられて凄く心地いい!
お腹もいっぱいになりましたので、眠くなってきました。
お昼寝タイムに突入します。
おやすみなさい。
※ 後編に続く