開運のために「断捨離」している方は、昨今の断捨離ブームで多いことだろう。
その開運効果というものは、目に見えないからわからないが、物が減って空気が綺麗になることは確かだ。
それで気分もよくなり、眉間に皺を寄せることもなく人相が良くなれば、人間関係にも好影響が出る(はずだ)。
開運というと、臨時収入といったお金のことを思い浮かべるが、気分よく笑顔でいられるのが一番。
それが開運に繋がると確信している。
それでも、断捨離はかなり大変である。
断捨離する物のさびわけや、廃棄場所にも苦労する。
リサイクル家電のように余計なお金がかかる物もあり、その費用もバカにならない。
だから、即効性のある目に見える効果が実感できないと、逆にイライラすることにもなる。
さて、自宅の物は少しずつでも減らしていけばいいのだが、相続した実家の空き家の場合はちょっと大変だ。
空き家は放置していると周囲に迷惑をかけたり、「空き家等対策特別措置法」でお金を支払うケースもある。
その空き家には、当然ながら使っていない家財道具等がある。
これを片付けしなければならないのだが、これも断捨離というのだろうか?
そして、断捨離の開運効果というものもあるのだろうか?
いづれにしても、放置していて何も良いことがないのは確かである。
ということで、生まれ故郷の広島にある空き家の断捨離をするために、島に渡った。
広島の中学時代の同級生と、ちょっと上の先輩、それに遠い親戚の人の手を借りて断捨離をすることにした。
ちなみに、同級生以外は全くしゃべったこともない初対面といえる二人だ。
島の人であっても三つ以上年が離れていると、中学校で一緒でない分、ほぼ接点はない。
同級生が現在進行形で付き合いがあるということで、助っ人に来てくれたのだ。
誠にもって、有難い話である。
さて、空き家に到着してタンス等を運び出す準備をしていたところ…。
空き家の近所に住む面識のないおばちゃんが、鬼の形相でワーワー言いながらやってきた。
一か月前に草刈りをしたのだが、それについて
「草や木が水路に落ちていて水が流れない」
(普通に流れてるやん!)
「皆が使うもの(水路)なのに、放ったらかしにしてひどいではないか」
「皆が、ひどいことする人やなと言っている」
(まだまだ好き勝手言っている)
呆気にとられるとは、まさにこの事だ。
初めて見るおばちゃんがいきなり怒鳴り込んできたので、相当ムッときたがここは一呼吸。
少しずつ断捨離しているおかげで波動が少しでも上がっているのか、「売り言葉に買い言葉」は出てこない。
むしろ、ブサイクに輪をかけた鬼の形相のおばちゃんの顔を見て、気の毒にさえ思った(笑)
モヤモヤした気持ちは残っていたが、このおばちゃんのおかげ(?)で、助っ人の皆から同情を得ることに。
「たまにしか帰れないところ、草刈りをしてるのに何言うてんねん」
「もっと言い方があるだろうが」
「皆が使っていると言うなら、だまってお前がやったらええのや」
「山から流れてきている草木もあるだろ」
「皆が(文句を)言ってるのではなくて、言うてるのはお前だけだろが」
「空き家を放置したままのところがほとんどなのに、何を言うてるねん」
等々。
(溜飲が下がる)
先輩が軽トラと水路の掃除道具をすぐに持ってきてくれて、4人がかりで水路の掃除。
断捨離のはずが、午前中はこちらに専念することになった。
この水路の掃除(井出さらい)は、一人や二人では軽トラも含めて掃除道具もないので到底無理。
おばちゃんの「おかげ?」で、4人で綺麗に出来たので結果オーライだ。
まだまだ未熟者の私は、綺麗にした後、畑仕事をしているおばちゃんを呼びつけ、「どう?綺麗になったでしょ!これでええかな」と確認させた(笑)
考えてみれば、助っ人がいるときにおばちゃんに怒鳴り込まれて、ちょうどよかった。
また、運気は「人相」によって変わってくると言うことが、身に染みてわかった。
おばちゃんのように、眉間に皺を寄せて醜い顔をしていては、誰も寄り付くことはない。
笑顔でいることが、「運気アップに繋がる」ということだ。
そのことを身をもって分からせてくれたおばちゃんが、「神様だった」と思うことにしよう。
最初はとんでもないおばちゃんだと思ったが、結果的には色んな面で勉強させてもらったので感謝しなければならない。
さて、目的の断捨離は、タンス二竿、水屋、こたつ等々軽トラ3杯分運び出せた。
有難いことに、リサイクル費用がかかる冷蔵庫やちょっとしたラック(棚様)は、先輩が「くれ!」っと言ったので「どうぞ!どうぞ!」。
猛暑の中、水路の掃除で時間と体力を消耗した分、断捨離はそれほどできなかったが、ある程度の目処がたったので十分。
空き家を所有している方は、少しでも断捨離していた方がよろしいかと思う。
また、その場に居ない者が「悪口・陰口」のターゲットになるのが世の常。
助っ人が言うように、「言ってるのはそいつだけ」かもしれないが、空き家の管理は面倒でもしておいた方がよろしいかと(笑)
助っ人3人に感謝である。
結果オーライで助けられながら作業が進んだのも、きっと断捨離効果なのだろう!
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