昔読んだ「孫子の兵法」を読み返してみました。
漫画「孫子の兵法」(李志清)全5巻
面白いほどよくわかる孫子の兵法(杉之尾宜生)
人間の記憶って「すぐに忘れる」ものですね。
本でも映画でも、改めて読んだり観たりすると、結構な確率で忘れているものです。
こんなに良いこと書いていたのか!
こんなに素晴らしい作品だったのか!
それでも、人間は忘れられる能力があるから、いいのですけどね。
本や映画等で大ヒットした作品は、その時は「何が面白いんだろう」「全然感動もしない」なんて思うことがあります。
「ベストセラーだから」「今のトレンドだから」という理由で興味がなくても、手にするからでしょうか?
でも、改めて読んだり観たりすると、「なるほど、名作だったんだ!」と感動することが多々あります。
読む時(観る時)の年齢や、それまでの人生経験などで「人生観というものが変わる」のかもしれませんね。
さて、「孫子の兵法」については、十数年前に読んだものです。
「孫子の兵法」には、戦争は別として、政治、ビジネス、人間関係を円滑にするノウハウが凝縮されています。
特に、仕事の面においては「必読書」と言っても過言ではありません。
出世してリーダーになりたい人は、ぜひ読んでほしいものです。
なぜなら、「孫子の兵法」に出てくる「堕落する王様や将軍」のような幹部が、まわりにたくさんいますから…。
爵祿百金(しゃくろくひゃっきん)を愛(おし)んで、敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。
(諜報活動に任ずる者たちに、地位や名誉を与えることを惜しみ数百金の金を惜しむ者は、国家と人民に対する愛情にかけた者であり、人間性の欠片もない者である。)
一例を挙げてみました。
他にもリーダーとしての資質を問う名言が、たくさん出てきます。
私も昔読んだのですが…。
すっかり忘れて仕事に生かせませんでした。
改めて読み返して、「は〜、失敗した」って思う次第です。
毎度のことですが、私、長編小説等は最初に漫画から入ります。
「孫子の兵法」についても、漫画「孫子の兵法」(李志清)から入りました。
「始計篇」から「用間篇」の全13篇からなる「孫子の兵法」について、解説付きで分かりやすく描かれています。
この漫画で「孫子の兵法」について、大部分が理解できます。
また、各巻の終わりに「孫子の兵法」現代的活用法(安恒理)が書かれており、これが現在の仕事等に大いに役立つことでしょう。
最終巻で、兵法の研究と戦いから退き、隠遁(いんとん:俗世間からのがれて暮らすこと)した孫武が、
幸福とは平凡な生活の中にこそあるものだな
と心の中でつぶやくシーンが、なぜか心に染みます。
この漫画を読んだあとに、「面白いほどよくわかる孫子の兵法」を読めば、「孫子の兵法」について、ほぼ頭に入るでしょう。
この本では、世界各国の戦争の実例を「孫子の兵法」にあてはめて解説しています。
図解と写真付きで、大変わかりやすい。
題名どおり、面白いほどよくわかります。
この2冊を読破して、仕事や人間性の涵養に生かせれば、「戦わずして勝つ」ことができるかもしれません。
「孫子の兵法」を生かそう!
孫子の兵法は、公私ともに生かせます。
是非読んでみてください。
読んだことがある人は、もう一度読み返してみてください。
実践すれば、私のような失敗はしないでしょう。