朝早く、芝生に水やりをしていると、何かがモゾモゾしている。
よく見ると、セミ(蝉)の幼虫だった。
セミが羽化(ふか)するのは辺りが暗くなってからなので、基本的にはこの幼虫を見るのは珍しい。
芝生の上では羽化できないと思い、木に移してあげた。
そう言えば、朝から暑いのと同時に、「セミの声」が聞こえ出した。
「夏本番!」である。
クマゼミが朝から鳴いていると、さらに暑いと感じるものだ。
耳障りに感じる人もいるかもしれない。
まあ、それもその時の気分によるものだ。
心が平穏ならば、夏の風物詩として気持ちよく聞こえることだろう。
そのセミであるが、実は「幸せの象徴」として扱われている。
フランスや中国では、セミは幸せの象徴として縁起の良い存在なのだ。
セミは、「スタート・はじまり」というメッセージが込められている。
セミが近寄ってきたときには、「物事のスタートを切るには良いタイミング」ということを教えてくれているそうだ。
別の日に、今度は羽化(ふか)してすぐのセミを発見した。
幼虫から羽化し、その抜け殻の横でキレイな羽を伸ばしたセミだ。
何者にも襲われず、無事羽化して良かった!
セミの抜け殻も「縁起が良いもの」であり、幸せの象徴とされている。
セミが脱皮して成虫になっていく様子は、今までの自分の殻を破り、新たな自分に成長することの象徴である。
大きなステップアップの象徴になっているのだ。
また、セミの抜け殻は木の枝や壁にくっついた状態で見つかることも多いので、「粘り強い・諦めない」などといった意味も込められている。
こういった理由から羽化に成功したセミの抜け殻は、とても縁起が良いとされているのだ。
確かに、言われてみればそんな気がする。
羽化に成功したセミの抜け殻は、縁起が良く幸運のシンボル。
大きく成長する前兆や粘り強いというメッセージとして、ポジティブに受け止めよう。
猛暑の中で、これから「ジャンジャン」「ミンミン」「ジージー」と、セミが鳴くことだろう。
それでも、鬱陶しく思わず、幸運が訪れることをワクワクしながら待っていよう!
どんなことでも、受け取り方次第で、ブラスにもマイナスにもなる。
ポジティブに捉えて、ポジティブなことを引き寄せよう!