先日、約1年ぶりに生まれ故郷の島に帰ってきました。
今は「空き家」となっている庭まわりの草刈りをして、島一周のドライブと砂浜で手作り弁当を食べて、のんびりまったりした時間を過ごしました。
その時の様子は、島の魅力(前編)、島の魅力(後編)をご覧くださいませ。
島に帰って、昔のことを懐かしく思い出したところで、小さな島を舞台にした漫画を読み返しています。
ひとつは、現在連載中の
オーイ!とんぼ・・かわさき健(作)、古沢優(画)
以前、おすすめ漫画でご紹介した「ゴルフ漫画」です。
主人公のとんぼが、鹿児島県トカラ列島の小さな島から中学卒業を機に島を離れ、ゴルフの世界に飛び込む物語です。
とんぼと島民の「島での暮らしぶり」が描かれているので、親近感が沸く漫画です。
もちろん、ゴルフのスコアアップに繋がる技術面のことが詳しく書かれているので、ゴルファーにお勧めの漫画です。
もう一つは、十数年前に読んだ
Dr.コトー診療所・・・山田貴敏(作)
という医療漫画です。
この漫画も、島から帰って読み返しているところです。
この漫画は、吉岡秀隆・柴咲コウ主演のドラマにもなったので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
ドラマ主題歌の中島みゆき「銀の龍の背に乗って」も最高でした。
主人公のコトー(五島)先生は、東京の大学附属病院に勤めていた医師ですが、医療ミスの責任を負わされて、離島の診療所にやってきます。
これまで、島には「僻地に飛ばされたロクでもない医者」ばかりが赴任していたことから、コトー先生も、最初は島民から相手にされません。
それでも、天才的な医療技術と優しい人柄から、徐々に島民との距離が近くなり、信頼される医者になっていきます。
世間から見た島で暮らす島民のイメージは、
「人がいい」。
「よそ者には冷たい」。
田舎者の中の「田舎者」。
といった感じでしょうか。
島で生まれ育った私からみれば、島民は
純粋無垢で「人がいい」。
世間知らずで、騙されたり、利用されたりする。
(実際、騙された人もいるのでは…)
島にやって来た人を警戒する。
(決して「よそ者扱い」しているわけではない)
といった感じがします。
(あくまで、私の勝手な思い込みです)
島出身者は、初対面では、バカにされることはあってもリスペクトされることはありません。
これも思い込みかもしれませんが、これまでの経験上、そんな気がします。
このことに反発したり、自分を卑下したりする人もいたと思います。
コトー先生の良いところは、相手が島民だからといって、決してバカにすることなく、見下した態度をとらないところです。
テレビを見ていると、たまにいますよね。
学歴がいいのか知らないけれど、「人を見下したような物言い」をするヤツが。
コトー先生は、エリート医師でありながら、島民をバカにすることはありません。
相手が誰であろうと「医師としての使命」を果たすだけです。
医療のスキルはもちろん、心のケアもしてくれる頼もしい存在です。
金銭欲や名誉欲もなく、人を憎む気持ちもありません。
優秀な名医が、責任を負わされて島に追いやられているのに、「腐ることなく」人のために精一杯働いている。
仕事をナメきっている奴や、不平不満と権利ばかり主張している奴らとは大違いです。
コトー先生自身も、しがらみがなく、くだらない人間関係で悩むこともない島の環境が合っているのでしょう。
人間関係に疲れ、「何のために」「誰のために」に仕事をしているのかわからなくなった人には、ぜひ読んでもらいたい漫画です。
自分が「本当にやりたいことは何か」に気付く、ヒントになるかもしれません。
お勧め!
島だと、医師や教師は「先生」と崇められます(笑)
職場の上司からの評価なんて、「どうでもいい」ことです。
「世の中の人に感謝されること」に照準を合わせると、気持ちが楽になると思います。