天皇賞(秋)は、3強のエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアで決まった。
戦前から3強と言われ、これに跨るジョッキーが絶好調の3人(横山武、福永、ルメール)なのだから、素直にこの3頭を買えば良かった。
個人的には、カレンブーケドールに夢を託したので、馬券の方は「トリガミ」(的中するもマイナス)となった。
それでも、負けて納得である。
むしろ、清々しい気持ちだ。
なぜなら、強い馬が力通りの結果を出したのだから。
競馬は「ガチンコ勝負」であると、改めて思えた。
アンフェアなことが蔓延している職場では、いくら実力があって頑張ったとしても、結果に現れないことがある。
その点、「ガチンコ勝負」は、義理人情もない厳しい世界ではあるが、努力したものは報われる。
結果はどっちに転んでも、フェアなことなら納得できるのだ。
同じサークル(組織)内というものは、どうしても「忖度」やら「好き嫌い」というものが絡んでくる。
それゆえ、「八百長」や心情面に配慮した「出来レース」があるのではないかと疑ってしまうのだ。
昔は、国技である「大相撲」なんかも、そう信じて疑わなかった。
今は「清廉潔白」で、コンプライアンスが求められる時代だ。
一部の権力者は好き放題やっているが、一般の者が、誰かを庇ったり、見逃したりすると、自分にもお鉢が回ってくる。
おまけに、簡単に仲間を裏切ったり、内部告発するようなクズもいる。
そんなクズがいるからこそ、私情を捨て、何ごとも「ガチンコ」で事に当たらなければならない。
そんな時代背景の中、競馬も「ガチンコの真剣勝負」だと考えるのが自然である。
馬主、ジョッキー、調教師等の個人的な事情(引退など)から、温情で勝たせてくれるほど甘い世界ではない。
今秋の秋華賞で一番人気で負けた「ソダシ」は、ジョッキーが吉田騎手で須貝厩舎の管理馬。
同じ吉田騎手と須貝厩舎のタッグが、翌週の菊花賞で人気の一角「ステラヴェローチェ」で臨んだが、結果は4着。
心情的にリベンジを期待してステラヴェローチェから買ったが、勝負の世界は厳しかった。
当然のことであるが、競馬サークル内の見えない力は働いていない。
私が競馬を始めたのは、怪物オグリキャップの全盛期であるが、その頃は素直に馬券を買って、ビキナーズラックのように当たっていた。
素直な気持ちで、「強いと言われる馬」「調教のいい馬」「馬体が仕上がっている馬」を買っていたからだろう。
それがいつしか、はなから仕組まれた「出来レース」だと思い込み、心情面でロマンを求めたり、サイン馬券を深読みしたり。
競馬にロマンを求めたり、サイン馬券を考察することは、それはそれで楽しいので否定はしないが、何ごともやりすぎは良くない。
(「サイン馬券はほどほどに!」をご覧いただければ幸いです)
天皇賞(秋)の3強をみれば分かるとおり、強い馬が「ガチンコ」で勝負している。
だから、馬券も「ガチンコ」で予想しなければならない。
今回は、GⅠレースの合間でGⅡのアルゼンチン共和国杯。
府中の2500メートルは、タフなスタミナ血統が要求される。
それでピックアップしたのが、過去にアルゼンチン共和国杯を制したスクリーンヒーローを父に持つ
フライライクバード(牡4)
この馬を軸に、「内枠」の馬を相手に馬券を買いたいと思う。
ガチンコで馬券予想を!
深読みするほど当たりません。
ピンと閃いたり、純粋な気持ちで買ったほうが当たります。
グッドラック!