我が家の前には、ため池がある。
香川県は雨が少ないうえ、川が短く急なので「農業用に使われる水」は52%もため池に頼っている。
ため池の数は、登録されているだけで約1万4,600。
約1,200年前に弘法大師空海が考案した 「満濃池」(香川県仲多度郡まんのう町)は、日本最大級の農業用ため池である。
満濃池は人が造ったもので、水を貯めているダム
大きさは日本最大級で、周囲約20㎞、水深約22m、灌漑(かんがい)面積3000ha
我が家の正面にあるため池も、農業用水に使われている。
そのため池に、今年も「渡り鳥」が飛来した。
マガモ🦆だ。
正確に数えたことはないが、毎年、約100羽のマガモ🦆がやって来る。
まんが日本昔話の「かもとりごんべえ」でいえば、空に飛ばされるほどの数だ。
(飛ばん飛ばん!)
渡り鳥は、大きく「夏鳥」「冬鳥」「旅鳥」に分けられる。
夏鳥は、主に繁殖のために日本より南方から渡ってきて、夏を日本で過ごし、繁殖期が終われば越冬のために南方へ渡っていく鳥。
ツバメ、オオルリ、クロツグミ、ハチクマなどだ。
冬鳥は、主に「越冬のために」日本より北方から渡ってきて、冬を日本で過ごし、冬が終わると再び繁殖のために北へ渡っていく鳥。
マガモ、ツグミ、ユリカモメ、オオハクチョウ、マナヅルなどだ。
旅鳥は、日本より北で繁殖し、日本より南で越冬するため、移動の途中に日本を通過していく鳥。
シギ、チドリなどだ。
このため池に集まっているのは、マガモ🦆だから、冬鳥だろう。
鴨🦆は、のんびり泳いでいるように見えるが、水中では懸命に足を漕いでいる。
見えないところでしんどいことをしているのに、「武士は食わねど高楊枝」ではないが、平然と優雅に振る舞っているのだ。
カッコいいじゃないか!
健気じゃないか!
それでも、鴨🦆にとってみれば、これはウォーミングアップ程度の運動にすぎない。
「鳥インフル」の関係で、渡り鳥の生態を人工衛星で追っているのを見ると、越冬後は、遠いロシアまで渡っている鳥がいるのだ。
飛行機に乗ってでも、行きたいとは思わないが。
だから、鴨🦆を眺めていると愛おしくなってくる。
以前、「渡り鳥のように!」で「政界の渡り鳥」について触れたが、これは、政治家が「世渡り上手」に政党を渡り歩くもの。
反省している。
ほんとうの渡り鳥は、損得勘定で節操もなく動いている人間に「揶揄」として扱われるものではない。
しかし、「不平等が最大の怒りに繋がる」ことが、未だにわかんないかね?!
「18歳以下に10万(現金5万等)」
何たる愚策・・・
そんなことを言うやつは、どこかの国に渡ってしまえ!!
鴨🦆たちよ、遠い北の国に渡る日まで、優雅に過ごしておくれ!