今月14日(2022.4.14)から、三年に一度の瀬戸内国際芸術祭(以下瀬戸芸とする)が開幕している。
その前日、瀬戸芸から外されている瀬戸内海に浮かぶ島「広島」に渡った。
私の生まれ故郷である。
昨年から数回、空き家対策と釣りをするために渡っているが、今年は今回が初めて。
当日は濃霧が凄く、フェリー🚢が出るか心配したが、無事に丸亀港を出航。

小・中学生の頃は、先生が本土から通っていたので「濃霧で船が欠航になれ」と思っていたことが懐かしい。
現在は、台風が接近していると何処の学校も早めに休校になるが、当時は、まず休校になることはなかった。

だから、台風接近の時も「フェリーが出ないこと」を、前日の夜に願っていたものだ。
てるてる坊主を逆さにしていたという友人もいたが、フェリーが欠航して休校になったという記憶はない。
それほど学校が嫌いだったのかどうかは覚えていないが、昔は土曜日も半日学校があったので、過密スケジュールだったのだろう。
それを思えば、今は学校も仕事も通常は土日休みなので、恵まれているといえば恵まれている。
とまあ、そんなことを懐かしく思い出しながら、フェリーに乗った途端にお弁当を食べる。
時間的にはまだ朝の10時前であるが、おにぎり🍙と目玉焼きとウインナーがパクパク入る。
なぜかって?
それはもちろん、お弁当が美味しいからだ。
船上から景色を眺めながらお弁当を食べるのは、これまで何回もブログに書いたが、これほど贅沢なことはない。
一食分をペロリとたいらげ、満足したころで「広島」に到着。
今回の目的は「空き家対策」がメインである。
とは言っても、遠路はるばる掃除だけのために島に渡るのはおもしろくないので、島を巡りながらのゆるゆるスケジュールである。
さて、昨年数回、草刈りと木の伐採をしたが、どれくらい伸びただろうか?

空き家に到着してみると、さすがに昨秋やっていたので、ゾッとするほど木や草は伸びていない。


それでも、やはり草が生えている。

そんなこともあろうと、今回は「草刈り機」を持参した。
伸びた木はノコギリで切る。

まだ4月だというのに、暑くて汗をかきながら木と草を減らしていく。
問題なのは、この刈った草や木の後始末だ。

昔なら、安全なところで焼いていたはずだが、今はさすがにできない。

仕方なく、ここに住んでいた頃、畑をしていたところに移動させる。
うん!
頑張った甲斐があって、庭の全貌が見えてきた。



もう少し草木を移動させれば、さらに綺麗になるのだが、これ以上やると動けなくなる。

と言うわけで、島巡りをしながら絶景の場所でお弁当!

フェリーの中で食べてそれほど時間は経っていないが、労働の後なのでこれまた箸が進む。

イカ焼き等の絶品のおかずが、これまたおにぎり🍙にあう。
まさに至福の時だ。
ベンチに寝そべり、昼寝をするのがこれまた気持ちいい。
もう少しすれば、カブトムシやヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ等が採れるのだが、ちょっと時期が早い。
長い昼休憩をしたあと、空き家の掃除を少しして本日のミッション終了。

瀬戸芸に外れた島の「芸術探し」の旅に出る。
途中、島民数人に会ったが、それでも人は少ない。
瀬戸芸も外されるわけだ…。
反対に、ネコにはたくさん出会う。
昨年はイノシシ🐗にも遭遇したが。

ネコに全く警戒感がなく、「誰やお前!」といった感じでこちらを見ている。

笑顔ではないが、怒ってはいない!
人間ならば、笑顔であっても目が笑っていない者もいれば、心では泣いている者もいる。
このネコ、近くで声をかけても写メを撮っても逃げようとしない。
まるで、「ここは吾輩のテリトリーである」と言わんばかりに。
何者にも恐れず、これくらいどっしり構えていた方が、何をするにも良いのかもしれない。
ゆくゆくはネコの方が人間様より多くなるのかな?!
いや、すでにネコの方が多いのかもしれない。
それでも、この広島にも移住者が何人か住んでいる。
ちょっとリフォームすれば、私が所有する空き家にも住んでくれるかも!


空き家対策を兼ねて、さらに綺麗に掃除しよう!

島を回っていると、「いろは石」という芸術作品がある。


島のロケーションと芸術作品の「いろは石」を見て、帰りのフェリーを待つ間にお弁当タイム。
これで三食目(笑)
とにかく、美味しいのだ!
少しの労働と満腹感で、帰りのフェリーの中では心地よい睡眠。
これがまたいい!
島のロケーションと、こういう時間が、芸術祭の醍醐味なのであろう。
芸術作品が本土に展示されていたのでは、訪れる人も少ないかもしれない。
「島自体が芸術!」
ふとそう思った、とても充実した島の一日であった。

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