会社勤めの人は、人事は「ひとごと」という言葉を聞いたことがあるだろう。
何事も「皆平等ではない」と分かってはいても、やっぱり不公平なことには腹が立つ。
人事に不満を持っている人も、少なからずいるはずだ。
人事異動は宿命みたいなものであるが、やはり「転勤族」は大変だ。
私の場合、ほぼ県内のみの異動であったが、それでも大変だった。
特に「引っ越しを伴う異動」は、精神的にも金銭的に負担がかかる。
自宅から通えるほど幸せなことはない。
新型コロナウイルスの関係で、「在宅勤務」が新しい働き方になりつつあるが、仕事内容によっては在宅勤務できない職種もある。
在宅勤務の経験はないが、通勤時間を考えただけでも合理的かつ効率的であり、気分的にも楽だろう。
一方で、同じ職場であっても在宅勤務が物理的に無理な人もいる。
在宅勤務もまた不公平感は否めず、これが元で人間関係に軋轢が生じることもあるだろう。
仕事に積極的ではない「楽をしたい人」ほど、こういったことに敏感に反応するものだ。
さて、異動はつきものなので仕方がない。
異動に伴い、何度も引っ越しした経験がある。
家の大掃除と断捨離をしていると、「引っ越しの度に買った物」が腐るほど出てくる。
現金やお金になりそうな物は、全く出てこないけれど…。
家の押入れや納屋に入れてある物、段ボール箱に詰めたままの物。
電化製品などは、引っ越しの後、放置したままなので動くかどうかわからない。
ここ数年で、社宅にエアコンが備付けになってきたが、若かりし頃は、エアコンを始め引っ越し先に生活必需品は全くなかった。
引越しの度に生活必需品を買っていたので、それが家や納屋に溢れているのだ。
家には、タンス、カーテン、コタツなどが使われることなく置いてある。
洗濯機やエアコンは、納屋に放置状態。
エアコンは十数年以上も前の物だから、おそらく使えないだろう。
引っ越しでは、エアコンほど厄介な物はない。
大手の電気屋で安く買っても、取付け料金と取外し料金がかかる。
(記憶では、どちらも15,000円はかかったはず)
引越ししてエアコンを買い、取り付けてもらって、異動になると取り外してもらって、次の引越し先で取り付けてもらって。
エアコンの場合「ガスが抜ける」といって、再度取り付けてもらう時には、取付け料金にプラスαの料金がかかる。
だから、アラフォーになってからは、取り外すことなく次に入居する人に譲っていた。
最近は、引っ越し代も高くなっているので、まさに「引っ越し貧乏」になる。
それでも、異動は時と場合によってはメリットもある。
異動(引っ越しを伴う)のメリットとデメリットを挙げてみよう。
異動のメリット
- 嫌な上司や部下と離れられる
- 異動先の社宅は職場近くにあり通勤が楽になる
- 新天地の美味しいものが食べられる
- 新たな出会いがある
- 視野が広がる
なんと言っても、嫌なヤツと離れられることが一番だ。
昔風に言うならば、「赤飯を焚いて祝う」くらいに喜ばしい。
内示が出たら「楽しいカウントダウン」が始まる。
自分が異動になっても、嫌なヤツが異動になっても、どちらでも有難い。
もちろん、今すぐにでも離れたいと願う「顔も見たくない」「同じ空気を吸いたくない」ヤツもいるけれど。
異動のない会社であれば、おそらく辞める人もいるだろう。
そういう意味では、異動があるということは本当に有り難い。
現在、周囲に嫌なヤツがいる人は、「異動届けを出す」か「無能なヤツらを異動させるよう働きかける」ことが得策である。
パワハラ系上司や無能な上司に関しては、どうすることもできないが、一緒にいる間は忍の一文字。
強い心を持ち、距離を置いて相手にしないことをお勧めする。
異動のデメリット
- 引越し費用がかかる
- 生活必需品を揃えるのにお金がかかる
- 見知らぬ土地で1からのスタートになる
- 自分も含めて家族のメンタルに影響が出る
- 持家管理が大変である
デメリットを挙げてみたが、とにかく「お金」がかかる。
まさに、「引っ越し貧乏」だ。
それでも、お金はなるようになる。
重要なのは、自分も含めて家族のメンタルだ。
単身赴任にせよ、同伴にせよ、環境が変わることで様々な弊害が出てくる。
新天地での生活に馴染めず、ノイローゼになる人もいるかもしれない。
誰もが社交的で新しい環境に馴染む人ばかりではない。
単身赴任した場合には、二重生活で余計なお金がかかるし、家族関係もどう転ぶかわからない。
メンタル面には特に注意を払う必要がある。
メリットとデメリットを挙げたが、やはり、自宅から通えるのが一番という結論に至る。
異動したくない人は
「人事はひとごと」である。
「ひとごと」であるが、「意図的」な側面も多分にある。
会社(職場)というところは、アンフェアなことだらけなのだ。
異動一つとっても、時の権力者の思惑でやりたい放題にやられる。
権力者が無能で性根が腐ったヤツだと、とんでもない悲哀の思いを味わうことになる。
毎回自宅から通える異動をするヤツもいれば、何度も引っ越しを伴う異動をする者もいる。
好き嫌いでやりたい放題に異動させるのはいいが、悲しいかな、その家族まで巻き込むということがわかっていない。
想像力が足りないのだ。
バカだから…。
そんなクズの権力者はさておき、異動しないで済む手段を伝授しよう。
一つは、得意分野を作り「余人に変え難し」と言われる人材になることである。
「あなたがいないと出来ない」ならば、異動になることはない。
それが逆に足枷になり、そこから離れられないというリスクはあるが、キツイと思った時は自分で選択すればいい。
もう一つは、「遠慮することなく希望を口にする」ことだ。
今の時代は「言った者勝ち」。
いい人にかぎって、「遠慮する」「我慢する」「自己犠牲を払う」といった傾向にある。
「誰かがやらなければならないので私が…」なんて考える優しくていい人にハッキリ言っておく。
そんなことをしても、見返りなど全くない。
誰からも感謝されない。
「正直者が馬鹿を見る」だけだ。
自分の思うままに、好き勝手に仕事をしているヤツらが増えている。
そういうヤツらは、権利意識が強く「些細なことでも特殊事情」として訴えて、自分の思い通りに振る舞っている。
そんなヤツらにかぎって全く仕事をしないから、周りの者が苦労する。
こういうヤツらこそ、異動させるべきなのだ。
まじめに仕事をしないと飛ばされる(異動させられる)という緊張感を持たせなければならない。
とにかく、優しくていい人も「異動に関しては遠慮することなく希望を申し出る」ことだ。
働き方改革に期待!
自宅でできる仕事っていいですよね。
通勤ラッシュもなければ、異動もない。
在宅ワーカーに憧れます!