台風14号が、私の住んでいる四国(香川県)を横断した。
週末に最接近するとの予報だったので、昨日は事前対策を施した。
家庭菜園のタマネギとナスビの苗や木が折れないように紐を結びつけたり、プランターを避難させたり。
近年、全国各地で集中豪雨や台風による災害が発生している。
昔は、台風等の災害が発生したり、そのおそれがある時には仕事に駆り出されていた。
警報が深夜や早朝に発令されることがあるので、気になって寝付けない時もしばしば。
災害が発生すれば、その対応に時間を要し、災害の事前事後で長時間労働を余儀なくされた。
自然には逆らえないが、できることなら災害は避けて通りたい。
台風接近中に、よく「田んぼや畑を見に行って被災した」というニュースを目にすることがある。
災害時は、「避難所に避難する」か「外出せずに自宅にいる」のいずれかで、安全な方を選択することが大切である。
それでも、最近、畑で家庭菜園をしているので、作物が気になる気持ちは十分理解できる。
大規模に米や野菜、果物などを作っている方々にとっては、死活問題であり、風雨が気になるのは当然のことだ。
精魂込めて作ったものが台風でめちゃめちゃになれば、悔しくて仕方がないだろう。
それでも、自然には到底かなわない。
あまりにも危険すぎる。
事前対策を十分に施し、あとは何事もなく台風が過ぎ去ることを祈って身の安全を確保してほしい。
「備えあれば憂いなし」である。
小中学生の頃のお話
瀬戸内海の小さな島で生まれ育った私は、小中学生の頃、不謹慎ではあるが台風が来たら喜んでいた。
容易に推測できると思うが、「学校が休みになる」からだ。
40年以上も昔の話であるが、当時は今のように「すぐに警報が発令される」ことはなかった。
もちろん、台風が来る前に休校になることもない。
それでも、島の学校では「先生が本土から毎日フェリーで通退勤していた」ので、船が欠航になると休校になることがある。
だから、台風が来ると「ワクワク」するのだ。
(不謹慎ですいません)
懐かしい想い出である。
置かれた場所で
このブログ記事を書いていて、島に住んでいた当時の学校の先生のことをふと思い出した。
名前や顔を覚えている先生は、ほとんどいないけれど…。
卒業して以降、どこかで会ったり、同窓会に参加してもらったりしたことはない。
大人になり、社会に揉まれて分かったことがある。
島に赴任する先生というのは…。
採用一年目の新人の先生や初めて校長先生になった人などは、確かに島勤務もあり得る。
では、そのあいだの先生は、なぜ「へんぴな島」に来たのだろう。
若しくは、なぜ島に来ることになったのであろう。
今なら、社会や職場の仕組みが何となくわかる。
私が言うのも虚しい話であるが、「好き好んで島勤務を希望する先生」はいないだろう。
不本意にも、島の学校に赴任になった先生方は、当時どんな気持ちだったのだろうか。
毎日、フェリーで出退勤するとき、船の中で何を考えていたのだろう。
悔し涙を堪えていた先生もいたのではないか。
もちろん、マンモス校で多忙を極め、上司・同僚・生徒等との人間関係に疲弊し、のんびりしたところがいいと思う先生もいるかもしれない。
それでも「別に島でなくても…」と思うだろう。
今思い出すと、いつも笑顔で楽しそうにしていた先生もいれば、ヤル気がなく投げやりのような先生もいた。
子供心に「なんか変」と思った先生も…。
最初から「性に合わない」先生も…。
「生徒が少ないから家庭教師みたいで得やね」と従兄弟に言われた記憶がある。
そんな凄い先生、島に来るかな…。
それでも、親身なって指導してくれた先生のことは今でも覚えている。
へんぴな島の学校で、心を表に出さず、優しく指導してくれた先生には感謝している。
今更ながら、ありがとうございました!
「置かれた場所で咲きなさい」
数年前に流行った渡辺和子さんの著書であるが、「思うようにいかないときは、来たるべきときに備えて深く根を張ること」。
アンフェアで理不尽なことは、世の中いくらでもある。
怒らず、威張らず、甘えず、腐らず、負けずにやっていれば、きっと良いことがあるはずだ。
(先輩から聞いた「おいあくま」)
怒るな、威張るな、甘えるな、腐るな、負けるな
最後に笑うのは「人間力」のある人だ。
置かれた場所で咲こう
理不尽で悔しいことがあっても、負けてはいけません。
周りと比べる必要もありません。
「人間力」を磨きましょう!