宮城・福島で震度6強の地震が発生(3/16)してから一週間が過ぎた。
余震も続いているし、四国地方でもいつ南海トラフ地震が発生してもおかしくない。
開運のための断捨離が流行っている(?)が、地震に備えて「家を軽くする」ことも大切だ。
使わなくなった電化製品や納屋にあった古い物は、少し前に二日にわたってエコパークへ持っていった。

問題は本棚にぎっしりある本…。

先日、西村京太郎氏が亡くなった時に本棚をみたが、同氏の本を含めてかなりの数の本がある。
高校時代から現在まで、あまり捨てずに取っておいたので、そりゃ溜まるわけだ。
読み返す本なんてほとんどないのに、なぜ置いておくのだろう…。
見せびらかして、インテリぶりたかったのかどうかわからないが、普通に考えて誰かに見せる機会などない。
自己啓発本もバカみたいに買っている。
何か悩みがあったのか、スキルアップしようと思っていたのか?!
それでも、短期間に成果が出たり、成功者の「○○術」「○○方」等は、全く頭に残っていない。
タイトルに飛びつき手に取ってはみたものの、単なる夢物語であったのか途中で読むのをやめた本もある。
つまり、全く実践していないということだ。
それに、小手先のテクニックを身に付ける類いの本は、時代の流れとともに通用しなくなる。
結局のところは、失敗を経験しながら自ら考え、知恵を出して成長しなければならないということだ。
短期間で「成果が上がる」とか「お金が儲かる」といった本が何冊かあるが、これを読むくらいなら行動したほうがいい。
と言うことで、思いきって捨てよう!
地震の際、それほど影響しないかもしれないが、2階の本棚にぎっしり詰まっていたのでは家も重いし邪気も溜まる。

う~ん、そう言いながら好きな作家の本は、なかなか捨てられない。
私が住んでいる地域では、本を廃棄できるのは、毎月月初めの一回。

そんなに慌てることもないので、まずは自己啓発本とファンでない作家の小説や漫画を捨てよう。
まあ、これでも200冊はあるだろう。

一息ついたところで、ふと見つけたのが真っ赤な表紙の本。
産経新聞社発行のスターリン秘録。

今、ロシアが超愚策の戦争をしているので、ついつい読み返してみた。
ざっくり言えば、
スターリンがロシア革命でレーニンの片腕となり独裁者の基盤を築いた
第二次世界大戦でソ連を超大国にし、東西冷戦の戦端を開いて地球の半分近くに共産主義を蔓延させた
といった内容である。
そのスターリンもナチスドイツにビビりまくり、逃げ回って諦めていたときにチャンスが訪れるという場面もある。
「神風」ではないが、戦争も「運」に左右される。
日本の戦国時代の話も、そういう要素があるからおもしろいのかもしれない。
(もちろん戦争はよくないが)
このスターリン秘録では、日本共産党の話も出てくる。
なるほど、「こんな歴史があったのか」と勉強(?)になるものだ。
オススメとまでは言わないが、歴史を学ぶにはいいだろう。
ちょうどロシアが戦争している最中であるから。
私は、人災ではなく天災に備えて、本の断捨離をしたいと思う。