公私を問わず、生きている上で悩みはつきもの。
私生活の面では、「悲劇のヒロイン」ではないが、多くの人に相談を聞いてもらえるだけで楽になれるかもしれない。
それで、悩みの元が解決するかは別として。
相談される側からすれば、誰しも「相談されることは嬉しい」はずだ。
自分のことを信頼し、認めてくれているという「承認欲求」が満たされるから。
「あなただけに言うけど」「あなたにしか相談できない」なんてフレーズを聞かされると煩わしさより、嬉しい気持ちの方が勝るだろう。
でも、そんな言葉を多くの人に多用していたら「節操のないやつだ」と、逆に不信感を抱かせることになる。
特に仕事に関しては、経験上、相談するのは「一番信頼できる者」に絞ったほうがいい。
相談相手が多ければ多いほど、その後の人間関係に支障が出る。
その理由
- 相談相手によって意見が違う
- 結局は身分が高い者の意見に従う
- 違う意見を言った者が気分を害する
- 誰も相談に乗ってくれなくなる
- 毎回相談すること自体、信用をなくする
十人十色、人それぞれ考え方やポリシーが違うため、大勢の人に相談すると「180度違う意見」も出てくる。
どの意見にするか迷った挙句、多勢を占める意見に従ってトップに挙げると、内容に関係なく却下されることがある。
上になるにしたがって、「新しいものを企画」したり、「独自性を出したい」と思う者が出てくるのだ。
「前例踏襲」を嫌い、「花火を打ち上げたくなる者」も少なからず出現する。
ただし、これが悪いと言うわけではない。
トップに却下されて多くの注文をつけられれば、その分仕事量も増えるが、無関心に通されるよりも仕事のやりがいがある。
新しいことに臆病で、何事にも「昨年は?」、「その前はどうしてた?」、「他のところはどうしてる?」等と質問を返してくる「無能な上司」よりは、数段マシである。
その話は置いといて、結局のところ、いくら多くの人に相談したところで「トップが言ったこと」に従わざるを得ない。
これは、結果的に「親身に相談に乗ってくれた人の意見を反故にする」ことになる。
「トップが言うなら仕方ないよ」って返してくれる人もいるが、内心、「最初からトップに相談しろよ」と思う者もいるだろう。
いずれにしても、相談相手の気分を害することになる。
民主主義で決まったことでも、自分と違った意見が通った場合、いつまで経っても文句を言うやつがいる。
それと同じことだ。
そうかと言って、最初からトップに相談を持ち掛けることはご法度である。
間を飛ばしてトップに相談すれば、それはそれで、おもしろく思わない者が出てくる。
とにかく、「仕事は変に気を遣わなければならないこと」、「めんどくさいこと」が山ほどある。
毎回相談して、結局「トップの意見に従う」ことを繰り返せば、誰も相談に乗ってくれなくなるだろう。
相談相手が出した意見を推し、トップに掛け合う気概を見せれば、その後も相談に乗ってくれるはずだが…。
それをやると、経験上、トップからの圧力が数倍になる…。
だから、それができる者はいない。
トップの顔色をうかがい、イエスマンで引き下がる者がほとんどだ。
無能なトップならば、「しっぽをふる犬は可愛い」ではないが、そんな「イエスマンを重宝」する。
裏を返せば、「出世したいのならイエスマンを貫き通せばいい」。
話を戻すが、仕事の関係では「毎度毎度、多くの人に相談しないこと」だ。
そもそも、その行為自体、自らの無能さをさらけ出す行為であり、信用をなくすことに繋がる。
一人独断で進めて失敗すると、コテンパンにやられることもあるので、多くの意見を聞くことは大切である。
それでも、「登場人物は少ない」に越したことはない。
相手によっては、真摯に対応せず、無責任に「威勢のいい事を言うだけ」の役に立たない者もいるのだ。
信用に値しない者に相談しても、全く意味がない。
何れにしても、仕事関係では「信頼できる者に絞って」相談することをお勧めする。
無能な上司には相談するな
相談相手を絞ると言っても、その中に「無能な上司」を入れてはいけない。
「自分ファースト」で、仕事のことも部下のことも一切頭にない、人間性も悪い「無能な上司」には、特に気をつけなければならない。
まず、こんな上司は、自分で何も決められない。
相手がいる案件(トラブル等)では、軋轢が生じることを恐れ、「何も言わず」、「何もせず」(できない)、とにかく逃げる。
そのくせ、結果がよければ、自らの手柄として吹聴する。
実質的な功労者には、労いの言葉もない。
無能な上司というより、人間性に問題があるクズだ。
こんな者には、相談を持ちかけてはいけない。
自分の能力のなさを棚に上げて、「自分の意見を示せ」等と、もっともらしいことを言う。
こんな者に相談しても、時間の無駄だ。
相談するだけ腹が立つ。
また、こんな上司には、「他人のプライベート話」などを、絶対に口にしては(相談)してはいけない。
間違いなく相手に伝わる。
「○○が、こんな風に言うてるぞ!」って。
そうすることで、「仲間(味方)を増やそう」とするのだ。
こんな信用できない者には、いかなる相談もしないことだ。
こんな者でも出世しているのだから、仕事(組織)というものは分からない。
「七不思議」、「理不尽」だと思うことは腐るほどある。
話が脱線したが、職場においては「信頼」が一番だ。
相談することがあれば、一番信頼できる者に相談すればいい。
相談するなら信頼できる者に!
相談相手を間違えてはいけません。
誰がどこで繋がっているか、ユダがどこにいるか、わかりませんからね。
信頼できる仲間を作りましょう!