芦毛の怪物オグリキャップのラストラン、1990年の有馬記念は、目頭が熱くなるレースでした。
私は京都競馬場のターフビジョンでその感動のレースを見ました。
当時の馬券売場は、現在のようにマークシートを機械に入れて購入するものではなく、窓口で「単勝○番、複勝○番、枠連○ー○」〇〇円と告げて買っていました。
暮れの有馬記念、オグリキャップのラストランと言うこともあり、京都競馬場の馬券売場は長蛇の列が並び、有馬記念の馬券を購入するのに、1時間近く並んで待っていました。
私の前には、二十歳前後の女性、ずっーと並んで窓口で買ったのは、オグリキャップの単勝100円。
オグリキャップの単勝オッズは、5.5倍だったので払戻金は550円ですね。
その光景を目の前で見せられ、私はオグリキャップの凄さ(武豊騎手の騎乗もあったかな)と、ラストランで復活してほしいというロマンにかけたくなりました。
当時、メジロの冠馬が大活躍していたので、メジロの馬を厚く購入する予定でしたが、まさに直前になってオグリキャップの単勝に買い替えました。
レースはオグリキャップが劇的な復活優勝、中山競馬場はオグリコールに包まれるという感動的なシーンでしたね〜。
私は、オグリキャップの単勝馬券については、交換せずに記念に置いておこう!と下宿先の机の中に大事にしまいました。
はい、もちろん、1か月後には交換しました😂
競馬をやっていると、夢とロマンのシナリオが毎回ありますよね。
- オグリキャップのような名馬の復活V
- 種牡馬となった名馬の子供の活躍
- サラブレッドの大きなレースの親子制覇(3代もあるね)
- 同じく、ジョッキーの親子制覇
- 引退ジョッキー、調教師のクラッシックラスト挑戦
- 凱旋門賞を含む外国レースの日本馬勝利
など、想像しただけでワクワクします。
皇帝シンボリルドルフの子供であるトウカイテイオーのダービー制覇も感動的しましたね。
約1年ぶりの競馬となった有馬記念での復活Ⅴも涙が出そうになりました。
でもね、馬券を当てるとなると、この夢とロマンが足かせになることが多いのですよ。
このレースでこの馬が勝てば感動的だ!と夢とロマンをかけて馬券を購入すると、「世の中そんなに甘くはない」という現実を突きつけられます。
数年前から、外国人ジョッキーの大活躍の中、ここは日本人ジョッキーが意地をみせるだろう!と思って買っても…(笑)
どこの世界も弱肉強食、格差が広がっているのかな〜。
夢とロマンを持つことはいいとしても、これを馬券に反映させることは失敗につながります。
馬券を購入する際は、夢とロマンは考えずに勝ちに徹しましょう。
夢とロマンで馬券を買うな!
夢とロマンがあるから競馬は楽しい。
心の中で、好きな競走馬とジョッキーを精一杯、応援しましょう!