人は見た目が9割と言われ、「カッコいい」「綺麗」「頭がいい」「いい人」「お金持ち」(これと真逆)などを勝手に想像する。
だから、第一印象は大事だ。
それでも、実際話をしてみると「あれ?思っていた人と違う」と思うことが多々ある。
昔は、金髪の若者がゴミ拾いなどの慈善事業をしていると、いい意味でのギャップで微笑ましく映る時もあった。
悪い印象から良い印象になるのは、本人にとっていいことであるが、逆の場合は気の毒だ。
高齢者を騙すような輩は、いい人を演じて目的(お金を奪う)を達成すれば、後になって極悪人と罵られようと何とも思わないだろう。
でも、そうではない人が職場や私生活の中で好印象から転落すれば、陰口を言われるばかりか、のけ者にされる可能性もある。
そうならないために、この本を読んでおくといい。
頭がいい人、悪い人の話し方 (著者 樋口裕一)
話し方で、バカに見られるだけでなく、「人間関係」に大きく影響することが書かれている。
「道徳的説教ばかりする」
「自分のことしか話さない」
「正論ばかりを振りかざす」
「視野が狭い」
「きれいごとの理想論ばかりを言う」
みだしを数個挙げてみたが、職場でも趣味の場においても、「こんな奴いるわ」と思うと同時に、自分にも当てはまるものがあると気付かされる。
この本では、こんな話し方をする人が近くにいた時の対策と、自分がやっている場合の自覚するポイントを示してくれている。
バカな上司の話し方で「他人の権威を笠に着る」というのがあるが、そもそも人間性の悪い者がバカな話をして、周りから嫌われると言うのは至極当然のことだ。
そんな人間性の悪い奴が、バカに見られたり、嫌われたりしても知ったこっちゃない。
反対に、人間性が良すぎるために、正義感や同情心で「ついつい口にしてしまう」話し方は、本人にとってもったいない話だ。
本来は、人間性の良い人の話や話し方で、周りがその真意を汲み取る力があればいいのだが、「わかってもらえない」ことはたくさんある。
だから、特に人間性の良い人にこの本を読んでもらいたい。
話し方で、周りから陰口を言われたり、疎まれたりしないために。
お勧め!
会話のキャッチボールができない人、いますよね。
会話の輪に入りたいとも思わないバカ話を延々とする奴らも。
そういう人間関係についても考えさせられる本です。