職場で「回遊魚」みたいに、常に動きまわっている人がいます。
周りからも「あいつは回遊魚だから働かないと死んでしまう」なんて言われる人が。
全然、悪いことではありません。
無能で働かない上司や怠け者の部下と違って、仕事でもメンタルでも助けてくれる存在です。
ただ、ちょっと休みましょう。
何ごともバランスが大切ですから。
そうしないと、いつか壊れてしまいますよ。

回遊魚とは
回遊魚とは、その名のとおり、海の中を泳ぎ回って暮らしている魚です。

マグロ、カツオ、イワシ、サバ、アジなどが回遊魚です。
回遊魚は、止まると死んでしまうのか?
Googleで調べてみました。
マグロやカツオは自ら「エラブタ」を動かすことができないため、泳いでエラの中に酸素を取り込んでいるそうです。
そのため、泳ぎ続けなければならない。
でも安心してください。
マグロもカツオも低速で泳ぎながら睡眠をとっているそうですから。
回遊魚でもエラを動かせるタイプのマアジや太刀魚などは、泳ぎを止めても死ぬことはありません。
水族館とかで、集団で泳ぎまくっているマグロたちを見ると爽快ですよね。
お金持ちの家で飼われているイメージがある「ピラルク」のように、じっとしている魚もいいですけれど。

回遊魚のように働かない!
職場で「回遊魚みたい」と言われていませんか?
仕事をテキパキこなし、やることがない時に落ち着かない人は、回遊魚か予備軍かもしれません。
私もどちらかと言うと、プライベートでもじっとしていられないタイプの人間です。
休日も仕事疲れが残っているのに、ゴロゴロとしているのが性に合わない。
貧乏性なのかな?
何もしないでいると時間がもったいない気がする。
旅行では、時間の許す限り、色んなところを回ろうとする。
何でも先を読み、「早め早めにやらないと」と思ってしまう。
よく動くというよりは、せわしないというか、焦っているというか。
一言で言えば余裕がない。
私は、回遊魚ではありませんけれど(笑)
昔、私の部下に回遊魚のような人がいました。
よく働くし、気配りもできるので、とても頼りになる存在でした。
その代わり、とにかく休まない。
上司にとっては最高ですが、部下にしてみれば「かなりのプレッシャー」になっていたでしょう。
仕事のノウハウは学べても、同じように動き回ることは、普通の人にはできませんから。
組織で動いていると、協調性も含めてバランスよくやらないと、せっかく働いているのに疎ましく思う者も出てきます。
決してパワハラではないのですが、周りに目に見えない重圧をかけていることもあるのです。
それに、職場で回遊魚にように動き回っていると「私生活に支障が出る」こともあります。
家族にも自分自身にも…。
肉体的疲労は、しっかりと睡眠をとれば解消されますが、こういう人は「精神的疲労」を蓄えやすいものです。
精神的疲労は、睡眠をとっても解消されません。
それどころか、あれこれ気になって眠れないときもあるでしょう。
そうなると、慢性的に疲労が蓄積されます。
今は「ワークライフバランス」の実践を問われる良き時代です。
「何を甘えたことを」「仕事もしないで休むことばかり言うな」などと内心思っている人は、特に気を付けてください。
回遊魚のように働いていると、自分も周りもしんどくなりますよ。
仕事でも私生活でも、ほんの少し、心に余裕を持ちましょう。
「急いては事を仕損じる」という言葉があります。
何ごとにおいても、ちっぽけなプライドから、焦ったり、怒ったりして先を急ぐと失敗します。
周りからも「愛想をつかされる」ことになります。
「急がば回れ」です。
心に余裕を持ち、バランスよくやりましょう!

バランスよく生きよう!
「足して2で割ったらちょうどいい」という言葉をたまに聞きます。
その答えになる人が、バランスの良い理想的な人なんでしょうね。
そういう生き方を目指しましょう!

だから職場で報われない: いい人やめて賢く生きろ